新健康雑学講座(2)高齢者の思いに寄り添う 2016.8

担当:庄子郁子

皆さんは、自分の老いについて思いを巡らせたことはありますか?
自分は、出来れば死ぬまで介護は受けたくないと思っていませんか?
私事ですが、親を看取る経験をしました。
医療従事者の端くれとして、私なりの経験や思いを総動員して対応しました。しかし、親(80歳)の思いとはズレが大きく苦労しました。
子供世代は、時間がないので、先回りして動こうとしがちです。高齢者の思いには、寄り添えるだけ寄り添ってみることが肝要だと経験して感じていきました。
また、「介護がはじまったー」と落胆しないで下さい。親孝行のはじまりと考えてみませんか?
そう思っただけで、少しは、心が軽くなります。
昨今、「かかりつけ薬剤師」という言葉を耳にしませんか?
私は、介護を経験してから、本人がどう自分の病気に向き合っているのかについて、
できるだけ耳を傾けるようにしています。そうしないと、
多剤投与や残薬は解消されないと感じています。
皆さん、お近くに信頼できる「かかりつけ薬剤師」を持ちませんか。
きっと、お役に立ちますよ。(薬剤師)

Copyright(c) 2015 pharma・net・miyagi. All Rights Reserved.